傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
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彼とのベランダでの会話は、それからも続いていた。
といっても、会話は必ず夜のベランダで、だ。
生活リズムがほんのわずかにずれているのか、エレベーターやエントランスといった共用スペースで彼と鉢合うことがない。その代わり、雨の日でもない限り、彼は必ず私のあとに洗濯物を回収しにベランダへやってきた。
お互いに夜のベランダで話す数分が恋しいのだろう。
私としてもいい気分転換になるため、最近では彼が外に出てくるのを待ってしまう。
そして今日も彼は私の期待を裏切らず、外に出て来てくれた。
「……そういえば昨日、また定食屋に行ってきまして」
「いいですね。今回はなんの定食を食べたんですか?」
「焼き魚定食です。それも美味しかったのでオススメですよ」
彼は自炊をしないタイプの人らしく、いつも近くの美味しいお店を紹介してくれる。
私のほうがこのマンションに住んで長いはずなのに、彼のほうが周辺事情をよく知っていた。