傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
片瀬、という名前を聞いて、ふと隣に住む彼の顔が頭に浮かぶ。
確か、彼も片瀬だったような……。
と、考え込んでいると、一緒にタッグを組む予定の営業さんが自席までやってきた。
「お疲れ様です。水嶋さん……ですか?」
「は、はい」
目の前までやってきた彼を見上げてハッと息を呑む。
前髪をワックスで上げ、パリッとしたスーツに身を包む片瀬さんは、遠くで見ていたときよりも綺麗な顔立ちをしている。
スッと通った鼻梁に涼し気な目元は、やっぱり私が苦手な剛人を思い出させた。
イケメンは総じて苦手だ。俺なら大丈夫だろうと、なぜか自信を持って私に近付いてくるから。
特に、女性にモテそうな男性は苦手意識が強かった。
「あれ、水嶋さんってもしかして……」
「な、なんですか……?」
身を引こうとする私とは打って変わって、ずいと顔を近づけて視線を上下に動かす彼にますます嫌悪感を覚える。
彼はなにを納得したのか、うん、と頷くと、さらに距離を詰めてきた。
「俺ですよ、俺。気付きませんか?」
「えーっと……?」
「眼鏡、していたら気付きますか?」
彼が左手で輪っかを作り、目元に押し当てる。
前髪、下ろしたらもっとわかるかも。と呟く声を聞いて、私はまた息を呑んだ。
確か、彼も片瀬だったような……。
と、考え込んでいると、一緒にタッグを組む予定の営業さんが自席までやってきた。
「お疲れ様です。水嶋さん……ですか?」
「は、はい」
目の前までやってきた彼を見上げてハッと息を呑む。
前髪をワックスで上げ、パリッとしたスーツに身を包む片瀬さんは、遠くで見ていたときよりも綺麗な顔立ちをしている。
スッと通った鼻梁に涼し気な目元は、やっぱり私が苦手な剛人を思い出させた。
イケメンは総じて苦手だ。俺なら大丈夫だろうと、なぜか自信を持って私に近付いてくるから。
特に、女性にモテそうな男性は苦手意識が強かった。
「あれ、水嶋さんってもしかして……」
「な、なんですか……?」
身を引こうとする私とは打って変わって、ずいと顔を近づけて視線を上下に動かす彼にますます嫌悪感を覚える。
彼はなにを納得したのか、うん、と頷くと、さらに距離を詰めてきた。
「俺ですよ、俺。気付きませんか?」
「えーっと……?」
「眼鏡、していたら気付きますか?」
彼が左手で輪っかを作り、目元に押し当てる。
前髪、下ろしたらもっとわかるかも。と呟く声を聞いて、私はまた息を呑んだ。