傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
剛人は、口を開けば失礼なことばかり言う人だった。
早く兄から離れろ、可愛くない、どんくさい奴、と罵られて、いじめられて。
嫌だと言って逃げても服を引っ張られたり、腕を掴まれたり。
幼い頃、剛人からたくさん虐められたことがきっかけで、気付いたときには男性が苦手になっていた。
そのため、もう二十八歳だというのに、いまだに男性とお付き合いしたことがない。
グイグイ来られると怖いし、好意を寄せられると不安になって逃げてしまう。
(さっきの、あんまり印象よくなかっただろうなぁ……)
話しかけられたというのに、まともに受け答えするどころか、目すら合わせないなんて。
挙句に、近づくなと言わんばかりに乱暴に扉を閉めて。
自分でもこのままではいけないとわかっている。
だけど、自分ではどうすることもできないため、最近では恋すら諦め気味だ。
周りは結婚に向けて頑張っているというのに、私は仕事漬けの日々。
最近では、おひとり様でいる覚悟まで決めてマンションの購入を考えている。
ペット可の物件で、可愛い犬や猫に囲まれながら生活する未来も悪くないかも――と想像するのだ。
だけど、そんな未来を想像するたびに兄の顔がちらつく。
早く兄から離れろ、可愛くない、どんくさい奴、と罵られて、いじめられて。
嫌だと言って逃げても服を引っ張られたり、腕を掴まれたり。
幼い頃、剛人からたくさん虐められたことがきっかけで、気付いたときには男性が苦手になっていた。
そのため、もう二十八歳だというのに、いまだに男性とお付き合いしたことがない。
グイグイ来られると怖いし、好意を寄せられると不安になって逃げてしまう。
(さっきの、あんまり印象よくなかっただろうなぁ……)
話しかけられたというのに、まともに受け答えするどころか、目すら合わせないなんて。
挙句に、近づくなと言わんばかりに乱暴に扉を閉めて。
自分でもこのままではいけないとわかっている。
だけど、自分ではどうすることもできないため、最近では恋すら諦め気味だ。
周りは結婚に向けて頑張っているというのに、私は仕事漬けの日々。
最近では、おひとり様でいる覚悟まで決めてマンションの購入を考えている。
ペット可の物件で、可愛い犬や猫に囲まれながら生活する未来も悪くないかも――と想像するのだ。
だけど、そんな未来を想像するたびに兄の顔がちらつく。