傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
想像の斜め上を行く言葉を告げられて、一瞬時が止まる。
すると、車ものろのろと低速になり始めた。
「やっぱり渋滞してるみたい」
何事もなかったかのようにハザードボタンを押す彼に、私は隣に視線を向けられない。
まるで、私とのドライブが嬉しいみたいな言い方だ。
彼なりに私の罪悪感を和らげようとして出てきた言葉なのかもしれないけれど、嬉しいと感じてしまう。
思えば、こんなふうに異性と外へ出かけたことがなかった。
当たり前だけれど、誰かと付き合ったこともない。それとなくアプローチを受けたことは何度かあったけれど、そのたびに自分から相手を避けてきた。
だけど、片瀬さんの隣だと落ち着いていられる。
もしかしたら、彼となら……。
と、そこまで考えて、私は何を失礼なことを考えているんだと己を叱咤した。
片瀬さんはマンションの隣人で、別部署の先輩で、ただそれだけの関係なのに。彼だって、私みたいな厄介者に想われても迷惑だろうに。
「水嶋さん、休憩しなくても大丈夫そう?」
「え、あっ、はい。大丈夫です」
「そう、じゃあこのまま進みますね」
パーキングエリアを素通りし、車が徐々に元のスピードを取り戻していく。
すると、車ものろのろと低速になり始めた。
「やっぱり渋滞してるみたい」
何事もなかったかのようにハザードボタンを押す彼に、私は隣に視線を向けられない。
まるで、私とのドライブが嬉しいみたいな言い方だ。
彼なりに私の罪悪感を和らげようとして出てきた言葉なのかもしれないけれど、嬉しいと感じてしまう。
思えば、こんなふうに異性と外へ出かけたことがなかった。
当たり前だけれど、誰かと付き合ったこともない。それとなくアプローチを受けたことは何度かあったけれど、そのたびに自分から相手を避けてきた。
だけど、片瀬さんの隣だと落ち着いていられる。
もしかしたら、彼となら……。
と、そこまで考えて、私は何を失礼なことを考えているんだと己を叱咤した。
片瀬さんはマンションの隣人で、別部署の先輩で、ただそれだけの関係なのに。彼だって、私みたいな厄介者に想われても迷惑だろうに。
「水嶋さん、休憩しなくても大丈夫そう?」
「え、あっ、はい。大丈夫です」
「そう、じゃあこのまま進みますね」
パーキングエリアを素通りし、車が徐々に元のスピードを取り戻していく。