傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
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週明け、私が勤めているSWカンパニーでは、ちょっとしたお祭り騒ぎになっていた。
四月から大規模な人事異動があることは聞かされていたけれど、今回は社内の優秀な人材が異動したとのことで話題になっているらしい。
残念ながら私がいる企画部に異動してきた人はいなかったけれど、企画部と一緒にタッグを組んで動くことの多い営業部では、名古屋から営業のエースが来たと騒ぎになっていた。
「あの営業の人、めっちゃかっこいい!」
「へぇー……」
「先輩、もう少し興味を持ちましょうよ」
「そう言われても……」
私の隣に座る後輩、井上美優さんが、ちょんちょんと私の腕を肘で小突いてくる。
彼女は私より三歳年下の後輩で、企画部では愛嬌があって可愛いと言われている子だった。
胸元まである茶髪をゆるく巻き、パステルカラーで纏められた服は、彼女の魅力をぐっと引き立てている。性格も明るくハキハキとしていて、それがたまに素直すぎて瑕ではあるものの、概ね評判がよかった。
そんな彼女から遠くの島を指で差され、ついそちらに視線を向けてしまう。
営業部と企画部の島は隣接しているため、ここからだと朝礼の様子がよく見える。
営業部はまだ朝礼の最中らしく、ちょうど井上さんがかっこいいと言っていた男性が自己紹介をしていた。
「はじめまして。片瀬透と申します。このたび、名古屋支社から東京本店に異動となりまして――……」