傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
ビルを出て、地下通路を足早に通り過ぎ、なんとか乗りたい電車に滑り込む。
急いだこともあり、終電一本手前の電車に乗ることができた。
「……よかった。間に合って」
「ほ、本当に……」
ハァハァと上がった息を落ち着かせて、二人でつり革に捕まる。
何気なく鞄の中にあるスマホを取り出したら、通知で画面がいっぱいになっていることに気付いた。
(うわ、いっぱい通知がたまってる……)
不要なアプリの通知やメールも多いけれど、その中にメッセージアプリの通知も混ざっていて、内容を確認する。
すると、ぴこんと新たな通知が入って、よく見慣れた兄のアイコンが目に飛び込んできた。
『葉月〜! たったいま、終電逃しちゃってさ〜! 葉月の家の方ならまだ行けるから始発が動くまで数時間だけ居させて〜!』
「……えっ」
思わず声を漏らした私に、彼がどうしたの? と首を傾げる。
私はメッセージアプリの画面を見せると、ハァ……と溜め息をついた。
「その、私の兄が……」
「水嶋さん、お兄さんがいるんですか?」
「はい。それで、たったいま終電逃したから、うちに来たいって……」
今年に入って二度目のお願いであることは伏せて、痛む頭を押さえる。
急いだこともあり、終電一本手前の電車に乗ることができた。
「……よかった。間に合って」
「ほ、本当に……」
ハァハァと上がった息を落ち着かせて、二人でつり革に捕まる。
何気なく鞄の中にあるスマホを取り出したら、通知で画面がいっぱいになっていることに気付いた。
(うわ、いっぱい通知がたまってる……)
不要なアプリの通知やメールも多いけれど、その中にメッセージアプリの通知も混ざっていて、内容を確認する。
すると、ぴこんと新たな通知が入って、よく見慣れた兄のアイコンが目に飛び込んできた。
『葉月〜! たったいま、終電逃しちゃってさ〜! 葉月の家の方ならまだ行けるから始発が動くまで数時間だけ居させて〜!』
「……えっ」
思わず声を漏らした私に、彼がどうしたの? と首を傾げる。
私はメッセージアプリの画面を見せると、ハァ……と溜め息をついた。
「その、私の兄が……」
「水嶋さん、お兄さんがいるんですか?」
「はい。それで、たったいま終電逃したから、うちに来たいって……」
今年に入って二度目のお願いであることは伏せて、痛む頭を押さえる。