傷付いた心を癒すのは 〜男性が苦手な私の心を癒してくれたのはお隣さんでした〜
「ごめんね。気になるようならすぐに出ていくから」
「大丈夫ですよ。それに昨日……」

 片瀬さんの家に上がってしまったし。
 なんなら、同じソファーで朝まで寝落ちてしまったし。

 ……と、喉元まで言葉が出かかるものの、それをストレートに伝えるのは言葉以上に生々しさがある気がして口を噤む。

 彼も察したのか表情を緩めると、早速私にメモを差し出した。

「実はさっき先方から電話をもらいまして。この前の商品にプラスして、類似商品があれば見てみたいと言われて」
「オススメしたのは、ゼリーとかでしたよね?」
「うん。あと、もし可能ならアレルギー対応商品以外にもベジタリアン用の商品展開があるのならそれも見たい、と」

 どうやら、この前の提案を気に入ってくれたらしく、追加で一押しのものがあれば紹介してほしいとのことらしい。
 私は彼のメモに目を通しながら、頭の中で良さそうな商品をピックアップした。

「わかりました。いくつか候補があるのでそれをまとめます。次回行くときに、試食品も持っていくんですよね?」
「うん。そのつもりです」
「では、倉庫担当者にピックアップした商品のうち、メーカーから渡されている試食品がないか確認してみます」
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