道しるべみたいな恋だった
「校則違反じゃね?」

ピタッ、と私の手が止まる。

リボンが曲がったくらいで何を言っているんだ、こいつは。

と顔を上げると、目の前の松木 海渡(かいと)は楽しそうに、嬉しさが隠しきれない顔で笑っている。

そして、割と大きな声でこう言うのだ。

「相川が校則違反してるぞー!」

「してないっ!」

気づけば、反射的にそう返していた。

元から真面目な性格。

校則違反なんてしたことがないし、もっと言えばしようとも思わない。

そして、それからも松木 海渡は何かあるたびに私が校則違反をしたことにしてきた。
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