道しるべみたいな恋だった
「俺らの高校って髪型お団子でも良いんだっけ?」

別に全然良いし、もっと言えば今はプールの後。

普通に結んだら、制服に水が垂れてびちゃびちゃになるに決まっている。

「次の教科、数学だけど」

次の授業を間違えて古文の教科書を出していた私にそう言い、そしてこう続けるのだ。

「相川が校則違反している」

授業の教科書を出し間違えただけで校則違反になるはずがないのに、彼はいつでも私を校則違反に仕立て上げた。

ほぼ毎日難癖(なんくせ)をつけられ、毎日のように「違う」と否定するだけの日々。

もっと言えば、松木の方が校則違反をしまくっていた。

授業をサボる時もあったし、先生にはいつも怒られているような生徒。

にもかかわらず、私の校則違反を指摘する。

正直、意味がわからなかった。

それでも、私が真面目すぎるのをよく理解しているのも彼だけだった。
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