紺桔梗の転調
学年を仕切る人物が二人いた。足が一番速いイマムラ君と、一番友達が多いコバさん。コーちゃんは男女皆んなに好かれる、クラスの明るいリーダーだ。

流行りに敏感で、お喋りが得意、どんな子もコーちゃんと話すとコーちゃんが好きになる。私はコーちゃんと一番仲が良かった。コーちゃんの隣は皆んなに好かれる、羨むポジションだ。
でも小学生のコーちゃんは、ぶっきら棒な曜汰が嫌いだった。
善意で手を差し伸べても、曜汰がコーちゃんの理想通りに懐かないから。嬉しい、ありがとう、良かった、コーちゃんが求めてる言葉や反応は知っている。
優しいね、偉いね、友達や大人に褒められるコーちゃんは得意げだもん。コーちゃんは基本的に皆んなに優しいけど、どうせ損する曜汰の存在は特にどうでも良かった。
挿絵・にじジャーニーで作成