夜明けみたいな恋だった
そこから私たちが正式に付き合うようになるまでに、たいして時間はかからなかった。
デートを計画して誘ってくれるのは毎回流星だった。
次こそは私が! という気持ちはあったけれど、まごまごしているうちに、流星のほうからまた誘ってくれるからだった。
「いつもいつも流星ばっかりに考えさせてごめんね?」
「何で⁉︎ 考えてるとき、めちゃめちゃ楽しいよ!」
「ホントに? 無理してない?」
「こういうの愛莉が好きそうとか、喜びそうとか予想しながら計画立てて、実際に愛莉が楽しんでくれると、よっしゃ! って思う」
実際に毎回楽しんでいたし、流星の『よっしゃ!』と思った顔が見たい、と強烈に思った。
「忖度じゃなくて、いつもめちゃめちゃ楽しんでる! ありがとう」
「よっしゃー‼︎」
流星はとても受け取らせ上手だったのだと思う。
受け取り下手の私でも、流星といるときだけは受け取り上手になれた──