クソ真面目なアイドルに、幼なじみの一途が重症です。

5話

「はぁ……」

休み時間の学校のトイレの中で、私は大きなため息をついた。

というのも、
告白されて、暁に当て付けのように付き合う事にした大輝くんは、彼氏彼女になってからずーーーーーーーーっと付きまとってくるのだ。

クラスは違うけど休み時間の度に「ももちゃーん!」とやってきては引っ付いてくるし、距離感がおかしくてずっと顔が近いし…
昼休みも放課後も、隙あらばずっと近くにいる。

そんな大輝くんからどうにか物理的に離れたくて、トイレに逃げ込んでいたのだ。



(………疲れる)


とは言っても付き合うと言ってしまった手前、それを嫌だと拒否する事も出来ないのが現実…

本音も言えないなんて、本当に付き合ってていいのかな?なんて思うけど、少しづつ私の事を知ってもらえたらいいな、なんて呑気に考えていた。

大輝くんは距離感バグってるけど、私の事を「可愛い」「好き」と息をするように言ってくれる。

そんな扱いをされて、嬉しくない訳がなかった。


ただ、周りの友達からは…

「ももちゃん、ぜっっっったいやめた方がいいよ!」
「大輝くんのいい噂聞かないし…いつか痛い目みるよ~」
「家とかめっちゃ誘われてんじゃん!危ないから絶対行っちゃダメだよ!」

などと、必死な忠告をされるのだ。
みんな口を揃えて、「やめとけ」とあの時の暁と同じような事を言ってくる。

そんなに言うほど、悪い人じゃないような気もするんだけどな…



そんな事を思っていた矢先、暁や友達の忠告を聞かなかった私は、その『痛い目』に合うことになる。
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