クソ真面目なアイドルに、幼なじみの一途が重症です。

2話

勉強の甲斐あって(?)
無事にテストを終え、週末ーーー。


「暁ー!起きてーーっ!!」


日曜日の朝から、私は隣の家のあきの部屋に転がり込み、ベッドの脇でまだ眠る暁の肩を必死に揺らしていた。

今日は私の大好きなアイドル『MISSA』のライブの日なんだけど、一緒に行くはずだった友達が急に熱を出してしまって、チケットが1枚余ってしまったのだ。

「んん……朝からうるさい……」
暁は眠そうに目をこすりながら体を起こすと、明らかにうっとおしそうにこちらを見てきた。

「……なに?」

「一生のお願い!私とMISSAのライブに行ってほしいの!」

「ミッサ?…俺、曲知らんけど」

「大丈夫! 全然知らなくても、可愛い女の子たちが踊ってるの見るだけで楽しいから! 一人で会場行くの心細くて……チケット代も出すし、お願い!」

私が拝み倒すと、あきは「ふぁあ」と小さく欠伸をしてから、呆れたようにふにゃっと柔らかく笑った。

「しょうかない。……チケット代はいいから、帰りに駅前のクレープ奢れよ」

「暁!! ほんと神様だ! ありがとう!」

こうして、暁を私の推し活に付き合わせる事になった。
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