クソ真面目なアイドルに、幼なじみの一途が重症です。
繋がれた手を意識しすぎて、落ち付かずに目線を泳がせていると、ふと周りからの視線に気付く。

ただその視線は全部、私の隣にいる暁に向けられているものだった。

『ねぇ、かっこよくない?!』
『芸能人かな?超イケメン』
『でも彼女いるじゃん、手繋いでる』

コソコソと話す声が、耳につく。
当の暁はそれに気付いているのかいないのか、まったく気にせず前をみて歩いていた。

(……暁って、やっぱりかっこいいんだよなぁ……)

この前の勉強会で距離がバグった時、それは改めて実感させられた事だった。

それに、こういう人混みの中ではぐれないように自然と手を繋いで、歩くスピードも私に合わせてくれる優しさまである。

言わずもがなだけど、暁はモテる。

ただのイケメンじゃなくて、ちゃんと性格もいいから、男女関係なく人気者なのだ。


こうやって隣にいると、それをひしひしと感じる。

周りからの視線やコソコソ声に、なんだか少しだけそわそわして、握られた手をぎゅっと握りしめた。

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