黒い羊と無菌狂
『撃テ!』

バシュッ!

マユ
『ミオ…ネ…バイバイ…。』

ミオネ
(5回接種したら、次は6回…7回…8回…。)

『バイ菌 ヲ 1匹 仕留メタゾ!』

ミオネ
(ニンゲンの排除行動は…永遠に続くんだ…。)

『残リ ハ 正真正銘 ノ 人狼ダ!消セ!!』

ミオネ
(集団の異分子を消して…安心という”錯覚”にすがり続けて…。)

『容赦 スルナ!!徹底的 ニ 根絶セヨ!』



ミオネ
(ふあぁ…眠くなってきた…。)

私はまた、草むらに仰向けになった。

雲は緩やかに流れ、青空がどこまでも広がっていた。

すべてがありのまま生きている世界、狂っているのはニンゲンだけ。

『ウォォォォォ!!』

『クタバレ!人狼 メ!』

村人たちの指が、手にしたハンドドライヤーの引き金にかかった。

チカッ、チカッ、

ミオネ
(……おやすみなさい……。)

私は、草の匂いとニンゲンの狂気に包まれ、ゆっくりと目を閉じた。



―――――END―――――
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