再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
「それに、最近は事務所で手作りのお弁当を食べる様になってね。あれは美桜さんが作っているんでしょ?」

まさかの言葉に、頬が赤く染まる。

「……はい。鳴海くんにはいろいろお世話になっているので、お礼というわけではないんですけど、料理が好きなのでお弁当を作ってます」

「彩りもよくて、美味しそうだったわ」

ふふ、と社長が笑う。
弁当の中身まで見られてたのかと思うと、余計に恥ずかしくなる。

「おはようございます」

ガチャとドアが開き、一人の男性が社長室に入ってきた。

「ようやく出勤ね、海里。あとノックぐらいしなさいといつも言っているでしょ」

「ごめんごめん、ついうっかり」

軽い謝罪をしながら社長の隣に腰を下ろすと、私を見てにこりと笑う。

「海里、この方が夏木美桜さん。明日から働いてもらうことになったから。で、こっちが水上海里(みずかみかいり)。うちの副社長よ」

「初めまして。夏木美桜といいます。よろしくお願いします」

立ち上がって、頭を下げた。
名前が水上で副社長ということは、この人は社長の――

「初めまして。水上海里です。副社長と言っても名ばかりだけどね。今は、母さんの下で勉強中。美桜ちゃん、仲良くしようね」

やっぱり、社長の息子だった。
いきなり『ちゃん』づけて呼ばれ、どう反応していいか戸惑ってしまう。

副社長は、清潔感のある短髪で端整な顔立ちのイケメンだ。
見た目は硬派そうだけど、話すとイメージが全然違う。
これがギャップというものなんだろうか。
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