再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
「なにやってんだよ。心配しただろ」
呆れたように言いながらも、声はすごく優しかった。
「ごめん。それよりお腹空いてるよね。すぐにグラタンを温めるから」
盛り付けはすでに終わっていて、あとはオーブンで焼くだけにしてある。
頭の中で、焼き時間などの段取りを考える。
「そんなのはあとでいい。濡れたままじゃ風邪ひくだろ。そのまま風呂に入れ」
間髪入れずに言ってくる。
「でも、それじゃグラタンができるの遅くなっちゃうよ」
「遅くなってもいいから。それに、その格好は目の毒なんだよ」
テツは気まずそうに視線をそらす。
言われて、自分の体を見下ろした瞬間、変な声が出た。
「ひっ!」
濡れたブラウスが肌に張り付き、下着の色まで透けて見えている。
「ちょっと、見ないでよ!」
反射的にその場にしゃがみ込む。
裸を見られるのも恥ずかしいけど、この姿も嫌かもしれない。
「今のは不可抗力だろ。とにかく、先に風呂に入れ」
テツがため息交じりに言い、そのまま出て行った。
私は濡れている服を脱ぎ、湯船にお湯を張る。
その間に髪や全身をさっと洗い流す。
温かいお湯に体を沈め、少しずつ落ち着きを取り戻した。