再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~

心配してくれているのか、面白がっているのか分からない奴だな。

「美桜の職場に会いに行って、ここに連れてきた」

「はぁ? 職場までってストーカーかよ」

呆れたように言われ、思わず貴臣をじろりと見た。

「そんなのと一緒にするなよ。幼なじみの職場に行くことは不自然じゃないだろ」

ストーカーという言葉に、つい敏感に反応してしまう。

美桜が惣菜屋で働いていると知って、すぐに店の場所を調べた。
あのときは、話を聞いてもらいたくて必死だった。

「この前、うちに来たとき哲平くん、今までになく緊張してたよな。俺に余計なことは言わないで、っていう顔してたし」

いつの間にか戻ってきた朔斗さんも話に加わり、ふっと笑う。

「へぇ、そうなんだ。俺も緊張する哲平を見てみたかったな」

貴臣は笑いながらビールに口をつける。
やっぱり面白がってないか。
俺は小さくため息をついた。

「話を戻すけど、美桜にはちゃんと説明した。それで、謝って許してもらえた」

「そうか、よかったな! あの卒業式のときのへこみ具合は半端なかったからな」

貴臣がニヤついた顔のまま話を続ける。

「あれだけ俺が早く謝れって言ったのに、変な意地を張って謝らないから避けられて。挙げ句の果てには、夏木さんが引っ越して疎遠とか。俺、マジで哲平はバカなんじゃないかと思ったわ」

本当にコイツは、俺の黒歴史ともいえる余計なことばかり覚えてるよな。
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