再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~

「お前、さっきから失礼過ぎるだろ」

「ごめんごめん。でもさ、夏木さんのことをずっと想い続けてたから、特定の彼女とか作らなかっただろ」

さっきまで笑っていた貴臣が、ふと真面目な表情になる。

「まあな」

ジンジャエールを飲みながら頷いた。

「十何年ぶりに再会できるとか運命だな。お前、この勢いで告白すればいいじゃん」

軽い調子で言う貴臣に、俺は即答する。

「もう告白して付き合ってる」

「……はぁ?」

目を丸くし、間の抜けた声を出した貴臣は椅子から転げ落ちそうになっていた。
慌ててカウンターに手をつく姿がおかしくて、笑いがこみ上げる。

「なにやってんだよ」

「お前のせいだろ。展開が早すぎてついていけないんだけど」

乱れた体勢を整えて椅子に座り直す貴臣に、呆れながら突っ込んだ。

「さっき、勢いで告白すればいいじゃんて言ったのは、どこのどいつだよ」

「冗談のつもりだったんだよ」

貴臣は苦笑いを浮かべた。
他人事だと思って適当なことばかり言う親友に、ふっと肩の力が抜ける。
俺は呆れ混じりに息を吐くと、気持ちを切り替えて口を開く。

「どうしても逃がしたくなかったから、少し強引な手を使ったんだ。やっぱり、俺には美桜しかいないからな」

言葉にすると少し照れくさい。
でも、今さら貴臣の前で取り繕う必要なんてなかった。
コイツには格好悪い部分も散々見せてきたし、俺がどれだけ美桜のことを想い続けていたかも知っている。
だからこそ、隠すことなく自分の本音を伝えた。
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