再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
見せたのは、使い方が分かるように架空の予定を書き込んだサンプルの管理表だった。
思いつきで試しに作ってみただけだったから、ここまで喜んでもらえるとは思ってもいなかった。

私がそこまで介入していいのか分からなくて返事に詰まると、水田さんは『社長に相談してくる』と言ってその場を離れた。

なんだか、思っていた以上に話が大きくなってきた気がする。

しばらくして戻ってきた水田さんは、嬉しそうに言った。

『社長は二つ返事で了承してくれたよ。なんなら私の分も作って欲しいって』

それから間もなく、社長から直接、私にスケジュール管理表の作成を依頼された。

『スケジュール管理が苦手な人の為に、管理表を作ってもらえたら助かるんだけど』

そんなふうに言われ、私でも役に立てることがあるんだと思ったら、素直に嬉しかった。

この話は社員全員に伝わり、必要な人は私に依頼するという形になった。

基本のテンプレートを作ってしまえば、あとは予定を入力するだけでいい。
自分で管理したい人には、データを保存したUSBを渡した。

そんな中、テツは自分で管理するアナログ派だった。
分厚い手帳にきっちり予定を書き込んでいて、字も綺麗で見やすく、一目でその日の予定が把握できる。
普段は大雑把なところがあるのに、仕事に関しては几帳面なところもあるんだなと感心した。

また、テツのことを思い出していたことに気づき、小さく首を横に振る。
気を取り直して、水田さんのスケジュール表の作成に取りかかった。
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