再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
「だから、知り合いのジュエリーデザイナーに頼んで、オーダーメイドで作ってもらった」
「オーダーメイドなの?」
「ああ。完成予定日が今日だったから、その日に渡したかったんだ。だから、仕事終わりに急いで取りに行ってた。平日なのに着替えてもらったりバタバタさせて悪かったな」
申し訳なさそうに肩をすくめるテツに、私は首を横に振った。
嬉しいけど、なんの記念日でもないのに、ワンピースや靴にネックレス、こんなにもたくさん受け取っていいんだろうか。
そんな戸惑いもあった。
テツは立ち上がると、私の背後に回り込んだ。
箱からネックレスを取り出し、そっと首元にかけてくれた。
目線を下に向けると、私の胸元で桜のネックレスがきらりと輝いている。
「よく似合ってる」
「っ、ありがとう。すごく嬉しい」
耳元で囁くように言われ、少し声が上ずってしまう。
そんな私を見て、テツは柔らかく笑った。
「あのさ、ネックレスを恋人に贈る意味って知ってる?」
席に戻ったテツが、少し目を細めて私を見る。
「えっ、意味があるの?」
「ああ。ずっと一緒にいたいとか、そういう意味があるんだって」
そう言って、テーブル越しに伸びてきた手が私の指先に触れた。
「美桜、二度と離さないから覚悟して」
真剣な瞳に見つめられ、目をそらすことができなかった。
テツの表情から、冗談ではないことが伝わってくる。
なにか言葉を返したかったけど、上手く声にならない。
真っ直ぐに向けられる想いに、胸が熱くなった。