再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
朝、目覚めたときに好きな人がそばにいるというのは、まだどうしても慣れない。
寝顔を見るだけでドキドキしたり、ソワソワした気持ちになる。

隣で眠るテツは、無防備な顔で静かに寝息を立てていて、普段よりかなり幼く見える。

テツを起こさないようにベッドから抜け出して、そっと寝室を出た。
部屋で着替えを済ませ、キッチンへ向かう。

朝食の準備をしていると、あくびをしながらテツがリビングに入ってきた。

「おはよう」

「ん、はよ……」

寝ぐせのついた髪のまま、掠れた声を出す。

「朝ごはん出来てるから、顔を洗ったら食べてね」

「サンキュ」

テツは髪をポリポリとかきながら洗面所へ向かった。

顔を洗って戻ってきたテツは、椅子に腰を下ろし、朝食を食べ始める。
それを見て、私は弁当のおかずを詰めていく。
少し余ったものは、タッパーに小分けにして冷凍庫へ入れる。
そのあと、シンクに置いていた鍋やフライパンを洗い始めた。

やがて、食事を終えたテツが口を開く。

「あのさ、美桜に頼みがあるんだけど」

改まった口調に洗い物の手を止め、椅子に腰を下ろす。
真面目な表情で私を見るので、思わず身構えた。

「なに?」

「来週、うちの会社の創立記念パーティーに一緒に来てもらえないか?」

「えっ?」

うちの会社?
創立記念パーティー?
一緒に?
次々と疑問符が頭に浮かんだ。

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