再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
イケメンだの御曹司だの、なにを言っているんだろう。
この人の中では、それが付き合う条件ってことなのかな。

それだと、テツの肩書や外見しか見ていないって言っているようなものだ。
優しくて思いやりのある彼を、そんな言葉だけで語られたことに苛立ちを覚えた。

「哲平はね、高校のミスター&ミスコンで優勝したのよ。もちろん私も。私たちはお似合いだと言われていたんだから」

堂島さんは勝ち誇ったように微笑み、長い髪をさらりとかき上げる。

「哲平の父親は会社の社長だし、顔だっていいでしょ。あなたみたいな平凡で地味な人、哲平には釣り合わないわよ」

その言葉が胸に刺さり、きゅっと唇を噛んだ。
悔しかったけど、それ以上に腹が立った。

「……平凡な地味女で悪かったですね」

気づくと低い声が出ていた。

「私はテツの顔だけで好きになったわけじゃないので。たとえ、テツが御曹司やイケメンじゃなくても、私の気持ちは変わりません」

言い切ると、少しだけ胸がすっきりした。

よくもまあ人のことをボロカスに言ってくれたものだ。
堂島さんは、それだけ自分の容姿に自信があるんだろう。

彼女言う通り、テツは顔は整っているし御曹司だ。
だけど、私が惹かれたのはそんなところじゃない。

子どもの頃の私は、可愛くて優しいテツが好きだった。
最初に惹かれたきっかけが顔だったので、そこは否定できない。
でも、それはまだ子どもだったからだ。

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