再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
「……そうだったんですね」
「もう二人は会えないんだろうと思っていたのに、突然、美桜ちゃんと一緒に住むとか言い出して本当に驚いたわ」
確かにあれは急展開だった。
テツがいろいろ考えて動いてくれて、私はそれに身を任せただけだ。
「いろいろとご迷惑をおかけしてすみません。職場まで紹介してもらって、本当にお世話になりっぱなしで……」
申し訳なさから肩をすくめると、テツママは首を横に振った。
「迷惑なんて思っていないわよ。むしろ、哲平と一緒に住んでくれてありがとうって言いたいぐらいよ」
思いもよらない言葉に、思わず目を瞬かせた。
少し間を置いてから、テツママの表情がほんの少しだけ真剣なものになる。
「それに、美桜ちゃんの事情もすべて聞いたわ。哲平じゃなくても心配するのは当然よ」
事情といって、思い当たるのはストーカーのことだ。
テツは家族に私の状況を説明し、理解を得た上で話を進めてくれていたんだ。
強引に見えても、大事なことはきちんと筋を通してくれる。
そんなところに、テツの誠実さを感じた。
「困ったことがあったらなんでも言ってね。できる限りのことをするから」
「ありがとうございます」
胸の奥がじんわりと温かくなり、その言葉を噛みしめる。
「好きな子が危険な目に遭うかもしれないなんて考えたら、そりゃ放っておけないわよね。哲平も美桜ちゃんのお世話ができるなら本望じゃないかしら。というか、もう哲平から逃げられないけど大丈夫?」
テツママは悪戯っぽく笑った。