再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
「よくここが分かったね」
少し落ち着いてから、テツに声をかけた。
「正直、自分でも驚いてる。噴水広場に美桜の姿がなくて、最初はトイレにでも行ってるのかと思った。でも、着いたってメッセージを送っても全然既読にならなくて。それで、嫌な予感がしたんだ」
そこで言葉を切ると、テツはわずかに視線を落とした。
「真っ先に思い浮かんだのがあいつだった。それで、あちこち探し回ったんだ」
その言葉を聞き、テツが駆けつけてきたときの姿を思い出す。
息は乱れ、額にはうっすらと汗が滲んでいた。
必死に私を探してくれていたことが伝わり、胸がいっぱいになる。
「美桜を連れているなら、公共交通手段は使わないと思ったんだ。助けを求められる可能性があるからな。だから、移動手段は車だと思って、この辺のパーキングを片っ端から見て回った」
テツは髪をかきあげ、小さく息を吐いた。
「最悪、もう車に乗せられているかもしれないって焦ったけど。でも、美桜を見つけたときは、本当にほっとした」
その穏やかな笑みに、胸がきゅっと締めつけられる。
駅周辺にはいくつもパーキングがあったのに、あの短い時間で私の居場所を突き止め、助けてくれた。
ほんの少しタイミングがずれていたらと思うと、ぞっとする。