再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
「自分の分は払うよ」
「気にするなって。それに、今日は奢るって言っただろ」
「……ありがとう」
少し申し訳なさを感じながらも、テツの厚意に甘えることにした。
「それより、美桜。本当に俺の家に来るのか?」
「うん、行く。途中でお酒買って行こうね。私が奢るから」
そう言ってテツの車に乗り込んだ。
どうしてあんなことを言ってしまったのか、自分でもよく分からない。
わだかまりも解け、懐かしさもあって少し浮かれていたのかもしれない。
二十四時間営業のスーパーに寄り、ビールやカクテル、おつまみを買ってテツのマンションへ向かった。
部屋に入り、目に飛び込んできたのは広々としたリビングだ。
モノトーンの家具で揃えられていて、お洒落な男性の部屋という感じがする。
私はソファに腰を下ろし、ローテーブルに買ってきた物を袋から出して並べた。
「どれを飲もうかな」
目の前のビールやカクテルを見つめる。
ちょっと甘めが飲みたいかも。
桃の缶チューハイを手に取ったとき、テツが尋ねてきた。
「男の部屋に行くことはよくあるのか?」
「えっ? テツの部屋が初めてだよ」
その言葉にテツは驚いた表情で「マジか」と呟く。
そして、着替えてくると言って寝室へ向かった。
しばらくして戻ってきた彼は、ラフな部屋着姿で私の隣に腰を下ろす。