再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
「ねぇ、テツは本当に私のことを可愛いと思ってたの?」
「あぁ。思ってたし、好きだった」
さらりと爆弾発言をしてきた。
テツは迷いなく言い、私を真っ直ぐに見つめる。
「ちなみに、今も美桜のことが好きだけど」
心臓がドキッと跳ね、何度も瞬きを繰り返す。
テツはなんて言ったの?
今も私のことを好き――?
混乱している私をよそに、テツは静かな声で続ける。
「美桜、今は好きなやつはいるのか?」
「好きな人? いないよ。それに今まで付き合った人なんていないから……」
私は首を横に振った。
「じゃあ、俺と付き合う?」
「えっ?」
一瞬、言葉の意味を理解できなかった。
テツと私が付き合う?
「美桜のことが好きだから付き合いたいと思ってるんだけど。美桜は俺のこと、好き?」
昔はテツのことが好きだった。
でも、今はどうなのかと聞かれると、すぐに答えは出ない。
「うーん……昔は好きだったけど、今は再会したばかりだから分からない」
正直に答えると、テツは少し目を細める。
「だったらさ、確かめてみる?」
「なにを?」
思わず聞き返すと、テツは一度だけ視線をそらし、小さな声で言った。
「キスできるかどうか」
「どういうこと?」
疑問が口をついて出た。
「嫌いなヤツとキスできるか?」
「できるわけないよ」
考えるより先に、即答していた。
そんなの無理に決まっている。
「だろ。もし、キスができたら美桜は俺のことを好きかも知れないだろ」
そういうものなんだろうか。