再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
「今日は私が出るから、美桜ちゃんは入らなくていいわ」

「えっ?」

突然の言葉に、困惑する。

「話を聞いていると、本当にストーカーの可能性もあるのよ。このまま美桜ちゃんが店に出るのは、正直不安だわ。なにか対策をしないと」

「でも、店に迷惑をかけてしまうんじゃ……」

ひとり欠けると、他の人に皺寄せがくるはずだ。

「店はどうにでもなるから大丈夫だ」

おじさんが話に加わってきた。

「美桜ちゃんになにかあった方が、俺たちには痛手だよ」

優しく見つめながら言われ、胸が詰まる。

「それに、新しいパートさんが明後日から来てくれることになっているからね」

「そうよ。私たちは美桜ちゃんのことが心配なの。もし、悪質な人だったらどうするの? なにか問題が起きてからじゃ、お姉ちゃんにも顔向けできなくなるしね」

おばさんは私の手をそっと握った。
その手の温もりに、少しだけ気持ちが揺れる。

「じゃあ、今週の配達だけでも行きます」

少しでも役に立ちたくて、そう口にした。

「それもやめておいた方がいい。また店で待ち伏せしていたらどうするんだ? 話を聞く限り、配達帰りに何度も会っているんだろ」

落ち着いたおじさんの言葉に、私は静かに頷いた。

確かにここ数日、配達から戻ってくるたびに、必ずといっていいほど斉藤さんに会っている。
偶然なのか、それとも――。

私は怖くなり、すぐに考えを放棄した。
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