再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
スーツから部屋着に着替えてリビングに戻ると、美桜はすでに酎ハイの缶を開けて飲んでいた。
バーでも何杯か飲んでたはずだから、さすがにこれ以上は飲み過ぎだ。
止めた方がいいと思い、美桜の隣に腰を下ろしたら、ジロリと睨まれる。

「テツ、私、傷ついたんだからね」

そのことについては、謝ることしかできない。

「謝ってくれたから許してあげるけどさ、好きな人からあんなこと言われて、すっごい泣いたんだからね」

今、なんて言った?
思考が一瞬、止まった。

「美桜、さっきの言葉をもう一度言ってくれ」

「あんなこと言われて泣いたんだから……だっけ?」

「違う、その前。なんて言ったんだ?」

聞き間違いじゃないのかを確認したくて、焦って催促してしまった。

「その前? うーん……あっ、好きな人からあんなこと言われて、だったかな」

「好きな人って、俺のことか?」

「そうだよ。テツは私の初恋なんだから」

美桜の口から出た言葉に顔がにやけた。
そのことを指摘され、誤魔化すように、美桜の鼻を軽く摘まんだ。

美桜は、自分が可愛いと思われていたのか気になっていたらしい。
もちろん、昔から可愛いと思っていたし、好きだった。
それは過去形ではなく、今も変わらず好きだ。

素直な気持ちを伝えると、美桜は何度か瞬きしてから、照れくさそう笑った。
反則だろ。
その表情がたまらなく愛おしい。

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