再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
おばさんの話を聞いているうちに、私の思い過ごしだったのかもしれないという気持ちが強くなった。
本当に彼がストーカーではなかったのなら、自意識過剰にもほどがある。
テツにその話をしたら、『油断するなよ』と釘を刺され、改めて気を引き締めた。

ガチャ、と寝室のドアが開く音がして、テツがリビングに顔を出した。

「……おはよ」

寝癖のついた髪をガシガシとかき、そのままこちらに歩いてくる。

「おはよう。朝ご飯、できてるよ」

キッチンから声をかけると、テツは軽く頷いた。

「顔洗ってくる」

ふあ、とあくびをしながら廊下の奥にある洗面所に向かった。
今日は日曜で仕事も休み、少し遅めに起きたテツはオフモードだ。

私は茶碗にご飯をよそい、テーブルに置く。
今日のメニューは、ご飯、みそ汁、焼き鮭、ほうれん草のゴマ和え、玉子焼きだ。
しばらくして、顔を洗ってしっかりと目覚めたテツが戻って来る。
ダイニングの椅子に腰を下ろし、並べられた料理を見てふっと表情を緩める。

「美味そう。いただきます」

手を合わせたあと、みそ汁のお椀を手に取り、一口すする。

「美味い」

「よかった」

安堵し、言葉を続ける。

「あのさ、もしよかったらでいいんだけど、昼はお弁当を作ってもいい?」

窺うように聞いてみた。
前に昼は適当に済ませていると言っていたので、私の作った弁当を食べてもらえたらと思ったんだ。

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