再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
「働けるのは嬉しいけど……。そんな勝手なことを言って大丈夫なの?」
「ああ。前に社長にはそれとなくいい人材がいるっていう話をしていたんだ。本人がその気なら、早めに来てもらえってさ」
いい人材だなんて買いかぶりすぎだと思う。
そんなにハードルを上げないでほしい。
「でも、面接とかあるよね?」
私は履歴書をまともに書いたことがない。
それに短大を卒業して、そのままおばさんの店で働くことにしたから、いわゆる就活を経験していなかった。
「あー、たぶんな。でも、面接というか、美桜の人となりを見てもらうだけで十分だと思う」
軽く言うテツに、不安が残る。
どうしてそんなふうに言い切れるんだろう。
私は事務経験があるわけではなく、パソコンを使えると話したぐらいだ。
それに、前にそれとなく話していたというのも気になる。
いつ頃からそんな話をしていたんだろう。
採用の話に深く関わっているような気もするし、まるで、私が働き出すと言うのを見越して準備していたみたいだ。
気づかないうちに外堀を埋められているような気がして、落ち着かない。
「ちなみにあの事務所の社長、俺のお袋の妹なんだ」
「そうなの?」
その一言で、さっきまでの疑問が解けた気がした。
「ああ。だから、話が通しやすいんだよ」
身内の会社で働いているなんて、私と似たような感じなのかな。
そんなことをぼんやりと考えていると、テツが口を開いた。
「俺の親父、海鳴建設の社長なんだけど」
「へっ?」
反応が遅れ、間の抜けた声が出た。
「ああ。前に社長にはそれとなくいい人材がいるっていう話をしていたんだ。本人がその気なら、早めに来てもらえってさ」
いい人材だなんて買いかぶりすぎだと思う。
そんなにハードルを上げないでほしい。
「でも、面接とかあるよね?」
私は履歴書をまともに書いたことがない。
それに短大を卒業して、そのままおばさんの店で働くことにしたから、いわゆる就活を経験していなかった。
「あー、たぶんな。でも、面接というか、美桜の人となりを見てもらうだけで十分だと思う」
軽く言うテツに、不安が残る。
どうしてそんなふうに言い切れるんだろう。
私は事務経験があるわけではなく、パソコンを使えると話したぐらいだ。
それに、前にそれとなく話していたというのも気になる。
いつ頃からそんな話をしていたんだろう。
採用の話に深く関わっているような気もするし、まるで、私が働き出すと言うのを見越して準備していたみたいだ。
気づかないうちに外堀を埋められているような気がして、落ち着かない。
「ちなみにあの事務所の社長、俺のお袋の妹なんだ」
「そうなの?」
その一言で、さっきまでの疑問が解けた気がした。
「ああ。だから、話が通しやすいんだよ」
身内の会社で働いているなんて、私と似たような感じなのかな。
そんなことをぼんやりと考えていると、テツが口を開いた。
「俺の親父、海鳴建設の社長なんだけど」
「へっ?」
反応が遅れ、間の抜けた声が出た。