再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
『好きな子に服を買ってあげたいと思うことが、どうしていけなんだ』

真顔で言われ、私はそれ以上、なにも言えなくなる。
後ろからの圧と、店員に『どっちでもいいから早くして』と言いたげな視線に耐えきれず、結局私の方が折れた。

支払いを済ませたテツにお礼を言いながらも、こんなにしてもらっていいのだろうかと申し訳ない気持ちになる。
けれど、問題はここだけで終わらなかった。
次のショップでも、服を試着するたびにテツが私を誉めちぎる。

『美桜に似合うよ』
『可愛いね』

甘ったるく、砂糖をまぶしたような言葉の連続に、顔が上げられない。
なんでもいいから、早く服を決めてこの場から立ち去りたい思うほど、恥ずかしかった。


最後に雑貨屋に寄ったあと、スーパーへ行き、食材を買って家に帰ってきた。
服以外なら、テツと買い物をするのはそこまで苦にならない。

そんな彼は鼻歌を歌いながら、風呂掃除をしている。

私はキッチンに立って、料理を始めた。

今日のメニューはオムライス。
テツは見た目に反して、子供っぽい食べ物が大好きだ。
この前、ハンバーグにチーズと目玉焼きをのせて出したとき、嬉しそうに食べていたのを思い出す。

鶏肉、玉ねぎ、にんじんを刻んでフライパンで炒める。
本当はピーマンも入れたかったけど、今回はやめて、彩りのためにコーンを少し入れてみた。
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