再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛から逃げられない~
ケチャップを絡めてチキンライスを作り、皿の上で形を整える。
フライパンにバターを入れ、そこへ卵を流し入れて半熟になったら火を止め、チキンライスの上にふわりとのせた。
テーブルにオムライス、サラダ、野菜スープを並べる。
短時間で作った割には、いい感じにできたと思う。
「美味しそうだな」
テツが上機嫌で椅子に腰を下ろす。
私はサラダの横に、ドレッシングとマヨネーズ、それからケチャップを置く。
「好きなのを自分でかけてね」
テツはサラダにドレッシングをかけたあと、手を止めた。
「オムライスのケチャップは美桜がやってよ」
「えっ、私が?」
「うん。ハートマークとか描いてくれたら嬉しいんだけど」
期待を込めた目で私を見つめてきた。
その視線に、少し落ち着かない気持ちになる。
テツは動こうとせず、頬杖をついて私を見つめたままだ。
「ハートじゃなくてもいいでしょ」
私はケチャップを手に取り、オムライスにジグザグ模様を描いた。
テツはそれを見て少し不満げな顔をする。
「美桜のケチ。……いただきます」
手を合わせたあと、スプーンを持ってオムライスを頬張った。
「美味い」
そう言って、どんどん食べ進めていく。