無難に生きたいのに、全力すぎる彼が構ってきます
急な予定の差し込みは苦手だが、行けませんとは言えない。ほかに用事があるならまだしも、欠席して部内の空気を乱すわけにはいかないのだ。
それもまた、天音なりの無難路線と言える。波風立てず平穏に。職場では特にそれが一番だ。
「それじゃ、メッセージのグループに加地くんを招待しておいてもらえる? 店の場所とか詳細を送るわ」
杉村は用件だけ言い置き、ひらりと手を振って休憩室を去っていった。
「インターンなのに歓迎会まで開いてくれるんですね」
幹人はそう言いながらスマートフォンを手にして天音のほうに差し出す。
「……なに?」
「グループに招待、してくれるんですよね?」
「あ、あぁ……うん」
天音はスカートのポケットからスマートフォンを取り出し、業務用のメッセージアプリを開いた。ルーム一覧をスクロールし、総務部の文字をタップする。何度も使っている画面なのに、今日はなんだか指先が重い。
「えっと……これ」
差し出された幹人の画面に表示されたIDを確認し、コピーして招待欄に貼りつける。送信ボタンを押すと、すぐに〝幹人が参加しました〟という表示が画面に表示された。
それもまた、天音なりの無難路線と言える。波風立てず平穏に。職場では特にそれが一番だ。
「それじゃ、メッセージのグループに加地くんを招待しておいてもらえる? 店の場所とか詳細を送るわ」
杉村は用件だけ言い置き、ひらりと手を振って休憩室を去っていった。
「インターンなのに歓迎会まで開いてくれるんですね」
幹人はそう言いながらスマートフォンを手にして天音のほうに差し出す。
「……なに?」
「グループに招待、してくれるんですよね?」
「あ、あぁ……うん」
天音はスカートのポケットからスマートフォンを取り出し、業務用のメッセージアプリを開いた。ルーム一覧をスクロールし、総務部の文字をタップする。何度も使っている画面なのに、今日はなんだか指先が重い。
「えっと……これ」
差し出された幹人の画面に表示されたIDを確認し、コピーして招待欄に貼りつける。送信ボタンを押すと、すぐに〝幹人が参加しました〟という表示が画面に表示された。