無難に生きたいのに、全力すぎる彼が構ってきます
天音の心の叫びをよそに、男は涼しげな顔をして続ける。
「ここ、初めて来たんです。シェルターのサイズ感、実際に置いてみないとわからないから」
「連れて、来たんですか?」
「はい」
彼の言葉を天音が続けると、男はにこやかに答えた。
「やりたいと思ったら、やらないと気が済まなくて。頭で考えるより動いたほうが早いので」
思わず言葉を失う。なにからなにまで想定の範囲外だ。
男はそんな天音の様子に気づいているのかいないのか、カメレオンの背を撫でながら微笑んだ。当のカメレオンはその行為が気持ちいいらしく、球体のように大きな目を細める。
(わっ……)
背中がゾゾッとした。
「コイツ、色が変わるんですよ。環境とか気分で」
そう言われ、体を強張らせたまま目だけを動かしてその体を見る。艶やかな体色は生き生きとしているが、今は色を変える気分ではないみたいだ。
「……そうですか」
そういう情報は必要ないから、とにかく離れてほしい。なにしろこちらは体が硬直して動けないのだから。
「ここ、初めて来たんです。シェルターのサイズ感、実際に置いてみないとわからないから」
「連れて、来たんですか?」
「はい」
彼の言葉を天音が続けると、男はにこやかに答えた。
「やりたいと思ったら、やらないと気が済まなくて。頭で考えるより動いたほうが早いので」
思わず言葉を失う。なにからなにまで想定の範囲外だ。
男はそんな天音の様子に気づいているのかいないのか、カメレオンの背を撫でながら微笑んだ。当のカメレオンはその行為が気持ちいいらしく、球体のように大きな目を細める。
(わっ……)
背中がゾゾッとした。
「コイツ、色が変わるんですよ。環境とか気分で」
そう言われ、体を強張らせたまま目だけを動かしてその体を見る。艶やかな体色は生き生きとしているが、今は色を変える気分ではないみたいだ。
「……そうですか」
そういう情報は必要ないから、とにかく離れてほしい。なにしろこちらは体が硬直して動けないのだから。