無難に生きたいのに、全力すぎる彼が構ってきます
幹人は照れたように頭をかき、天音は言葉を探して視線を泳がせた。
天音は無難路線であり、幹人は好奇心の塊。まったくの正反対である。
「そんなことありません」
「やっぱりそうですよね」
同時に答えてしまい、目が合う。しかも、幹人は天音と真逆の返答だ。
(やっぱりそうって、なに。気が合っているようには思えないんだけど)
杉村がそれを見て意味ありげに微笑み、天音の隣に軽く腰を掛けたそのとき。
「お、加地じゃん」
背後から気さくな声がかけられた。
振り向くと、設計部の名札を下げた鈴川昂大が立っていた。
天音と同期入社で、設計部のホープともっぱらの噂だ。シャツの袖をラフにまくり、笑うと人懐っこい印象が強い。
「鈴川さん」
幹人は驚いたように目を瞬かせてから、すぐに表情を崩した。
どうやら顔見知りのようだ。
「お久しぶりです」
「元気そうだな。インターンどうよ?」
「なんとかやってます」
「その〝なんとか〟が一番怪しいんだよな」
天音は無難路線であり、幹人は好奇心の塊。まったくの正反対である。
「そんなことありません」
「やっぱりそうですよね」
同時に答えてしまい、目が合う。しかも、幹人は天音と真逆の返答だ。
(やっぱりそうって、なに。気が合っているようには思えないんだけど)
杉村がそれを見て意味ありげに微笑み、天音の隣に軽く腰を掛けたそのとき。
「お、加地じゃん」
背後から気さくな声がかけられた。
振り向くと、設計部の名札を下げた鈴川昂大が立っていた。
天音と同期入社で、設計部のホープともっぱらの噂だ。シャツの袖をラフにまくり、笑うと人懐っこい印象が強い。
「鈴川さん」
幹人は驚いたように目を瞬かせてから、すぐに表情を崩した。
どうやら顔見知りのようだ。
「お久しぶりです」
「元気そうだな。インターンどうよ?」
「なんとかやってます」
「その〝なんとか〟が一番怪しいんだよな」