御影市大新年会2009
「!」

突然。

ななみの肩に薄桃色の生地の着物がかけられた。

「うん、貴女にはこういう控えめな色が似合うわね」

メグがニッコリ微笑む。

「……」

困惑気味のななみに。

「子供の癖に遠慮なんかするんじゃないわよっ」

ペシッとデコピン。

「あうっ」

ななみは小さくよろめいた。

「貴女が何者だろうと気にする必要はないわ。それでも貴女は人間でしょ?私なんてどうするの、魔女なのに大きな顔して着物着て闊歩していたのよ?」

…その話を聞いて、ななみは微かに笑った。

「ほら、サイズならこっちのが小さめ。貴女の体にも合うわ。好きなの選びなさい」

メグの言葉に。

「…うん」

ななみは頷いた。

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