密かに… そっと…
美味しいオムライスを食べ終えたあと、残りの休憩時間は、夢みたいに幸せだった。
詩音くんと二人で、一緒にクエストに出られるなんて。
……そんな乙女なことを考えているくせに、ゲームが始まれば話は別だ。
「やばっ、ごめん。当たらなかった」
「あっ、待って詩音くん。今回復してあげる」
慌てて回復アイテムを使う。
詩音くんのキャラクターのHPが、一気に回復した。
「ありがとう」
「危なかったね」
「完全に囲まれてた」
そう言いながら、詩音くんが少し笑う。
休憩室には、スマホをタップする音だけが小さく響いていた。
でも、不思議と気まずさはない。
さっきまであんなに緊張していたのに、ゲームをしている間だけは自然に話せる。
「そっち敵いる!」
「あっ、本当だ。危な……」
「下がって下がって!」
「了解」
二人で並んで敵を倒していく。
それだけなのに、なんだか嬉しい。
「やっぱり、三波さんすごいね」
「結構長くやってきたからね」
「俺、かっこ悪かったな。頼ってばっかりで」
「始めたばっかりなんでしょ?」
少し笑ってから、続ける。
「それなら、詩音くんすごい上手だよ」
「……そうかな」
「うん。普通もっと操作ぐちゃぐちゃになるもん」
「それ、フォローになってる?」
「なってるよ?」
ふふっと笑うと、詩音くんも少しだけ笑った。
そのあと。
詩音くんは一度私の顔を見ると、照れたようにすぐゲーム画面へ視線を戻した。
(可愛いな)
そんな表情を、私だけが見られた気がして――
今日は、少しだけ特別な日になった。
詩音くんと二人で、一緒にクエストに出られるなんて。
……そんな乙女なことを考えているくせに、ゲームが始まれば話は別だ。
「やばっ、ごめん。当たらなかった」
「あっ、待って詩音くん。今回復してあげる」
慌てて回復アイテムを使う。
詩音くんのキャラクターのHPが、一気に回復した。
「ありがとう」
「危なかったね」
「完全に囲まれてた」
そう言いながら、詩音くんが少し笑う。
休憩室には、スマホをタップする音だけが小さく響いていた。
でも、不思議と気まずさはない。
さっきまであんなに緊張していたのに、ゲームをしている間だけは自然に話せる。
「そっち敵いる!」
「あっ、本当だ。危な……」
「下がって下がって!」
「了解」
二人で並んで敵を倒していく。
それだけなのに、なんだか嬉しい。
「やっぱり、三波さんすごいね」
「結構長くやってきたからね」
「俺、かっこ悪かったな。頼ってばっかりで」
「始めたばっかりなんでしょ?」
少し笑ってから、続ける。
「それなら、詩音くんすごい上手だよ」
「……そうかな」
「うん。普通もっと操作ぐちゃぐちゃになるもん」
「それ、フォローになってる?」
「なってるよ?」
ふふっと笑うと、詩音くんも少しだけ笑った。
そのあと。
詩音くんは一度私の顔を見ると、照れたようにすぐゲーム画面へ視線を戻した。
(可愛いな)
そんな表情を、私だけが見られた気がして――
今日は、少しだけ特別な日になった。