AI暴走教室
ここまで準備が整っていればやることはひとつだけだ。
でもまさか、AIがそんなことやらせるはずはない。
《そのボールをドリブルして、ゴールを決めてください》
スピーカーから聞こえてくるAIの声が、そのまさかを言ってのけた。
「なに言っているの? ばっかじゃないの?」
真由美が腕組みに仁王立ちで答える。
映像といえどそれは本物と同じものだ。
重たくて硬いボールでドリブルなんてすれば、足は砕けてしまうだろう。
「こんな、両手で持つこともできないボールをドリブル? お前さ、サッカーを知らねぇのか?」
一志も挑発するような言葉を投げかける。
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