AI暴走教室
「ちょっと待て。上履きの上からオレのソックスを履くんだ」
再びボールを蹴ろうとした一志へ向けて良が抜いだソックスを投げた。
「そうだな。少しでも足への負担を和らげないとな」
自分の上履きの上に良の靴下を履き、再度ボールを蹴る。
さっきよりも強く蹴ったらしく、ボールはコロコロと少し進んで止まった。
けれど一志は蹴った瞬間「ぐっ」とうめき声を上げてうずくまっていた。
「一志、大丈夫!?」
すぐに真由美が駆け寄ろうとするが、一志が手を伸ばしてそれを止めた。
これは自分の戦いだと言うように、ジッとゴールを睨みつけている。
ゴールの横にはさっきから怯えて震えている佳代が座り込んでいた。
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