AI暴走教室
「この学校の窓は全部強化ガラスでできてるし、音も簡単には外にもれないと思う」
「それなら、一旦屋上へ出て叫んでみるとか――」
私がそこまで言ったときだった、スピーカーがジジッと音を立てたのだ。
全員がハッと息を飲んで天井付近に取り付けられているスピーカーに視線を向ける。
《おまたせしました。次の夢をお手伝いする準備が整いました》
「そんなの頼んでないぞ!」
良が叫ぶけれど、その言葉は完全に無視されてしまう。
《長倉佳代さんの夢は健康になること。ワタシにおまかせください!》
名前を呼ばれた佳代がビクリと肩を震わせて私の腕を掴んできた。
その手が小刻みに震えている。
< 49 / 171 >

この作品をシェア

pagetop