AI暴走教室
《2階へ移動してください》
突然聞こえてきたAIの声に私達は顔を見合わせた。
今までは次の指示を受ける人の名前が呼ばれていたけれど、今回はそれがなかった。
なんだか嫌な予感がする。
「とにかく、行ってみよう」
良が手をつないだまま歩き出したので、私もそれについて足を進める。
本当はみんなと離れたくなかったけれど、指示をきかなければ電流を流されるのだから仕方ない。
重たい足を持ち上げて階段を上がり、2階へやってくると施錠されていたはずの2年A組みの教室の戸が開いていた。
まるでそこに入れといざなわれているような気分になり、戸の前で足を止めた。
《中に入ってください》
スピーカーが先を促す。
< 82 / 171 >

この作品をシェア

pagetop