AI暴走教室
できれば1問も逃したくはない。
《では、1門目、スタートです》
AIからの合図と共に電子黒板用のペンを持つ。
問題文をしっかりと読んでひっかからないように回答を導き出す。
国語の問題はすべて漢字で解答するようにと書かれていた部分を見逃さなかった。
やがてピッピッと小さな電子音がスピーカーから聞こえ始めた。
AIが時間をカウントしているのだ。
小さなカウントの音に集中力が途切れて焦りが増していく。
何度深呼吸をしてみても心臓は早鐘を止めてくれない。
やがてカウントしていた音がブーッと言う警告するようなブザー音に切り替わり、電子黒板に表示されていた問題が消えていた。
《時間切れです》
< 86 / 171 >

この作品をシェア

pagetop