僕の父親はコックリさん
 その返事を聞いて正雄はようやく女子生徒を地面に下ろした。女子生徒の連れが我に返ったように階段を駆け下りると、正雄へ向けて頭をさげた。
「ありがとうございました」
 友人を助けてくれたお礼を言うその子に、正雄は笑顔で左右に首を振る。
「これくらいどうってことないから」
 妖から見ればこれくらいのことなどではなかったようだけれど、正雄は平気そうな顔をしている。
 女子生徒たちはそんな正雄にキャアキャアと黄色い悲鳴を上げながら走り去っていく。これで正雄のファンがまた増えたことは確実だった。
 でも……。階段を降りてきた妖は険しい表情で正雄を見つめた。
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