僕の父親はコックリさん
 正雄はお世辞にも運動神経がいいとは言えない人物だ。日々動画編集ばかりしていて、体が鈍っていると自分でも気にしていたほどだ。その正雄が突如こんな俊敏な動きができるとは思えなかった。
 階段からジャンプして着地するだけでなく、その途中で女子生徒の体を抱きかかえているのだ。とても人間わざではない。
「お前は誰だ?」
 妖が険しい表情のまま正雄に尋ねる。
 正雄は首を傾げて「何言ってんだ? 正雄だよ」そう答える正雄の体は猫背になり、両手は丸まって目はつり上がっている。
 その姿はまるで二足歩行できないきつねが無理やり二本足で立っている姿のようだった。
















 泊まる

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