僕の父親はコックリさん
そして大きな川が右手に見えてきたとき、ようやく掴んでいた手を離したのだ。
「お前な! なんで男同士で手を握り合わなきゃなんねぇんだよ!」
ようやく開放された腕を何度も自分の服で拭って文句を言う洸平に、正雄が「シッ!」と、口元で人差し指を立てた。
「聞こえてくるだろ?」
今度は妖と洸平の耳にもなにかが聞こえてきた。それは昨夜の大雨で増水している川の流れの音にかき消えそうになりながらも、確かに鼓膜を震わせる。
「助けて!」
か細いその声に妖と洸平は目を丸くして見交わせた。
「今のって……!」
三人同時にハッと息を飲んで河川敷を見下ろすことのできるガードレールへ駆け寄る。
「お前な! なんで男同士で手を握り合わなきゃなんねぇんだよ!」
ようやく開放された腕を何度も自分の服で拭って文句を言う洸平に、正雄が「シッ!」と、口元で人差し指を立てた。
「聞こえてくるだろ?」
今度は妖と洸平の耳にもなにかが聞こえてきた。それは昨夜の大雨で増水している川の流れの音にかき消えそうになりながらも、確かに鼓膜を震わせる。
「助けて!」
か細いその声に妖と洸平は目を丸くして見交わせた。
「今のって……!」
三人同時にハッと息を飲んで河川敷を見下ろすことのできるガードレールへ駆け寄る。