僕の父親はコックリさん
聞こえているかどうか怪しいが、洸平が懸命に声を張り上げる。それに答えるように水面に出ていた顔の一部がどんどん上昇してくる。
鼻先だけだったのが、両頬が見え、額が見えて、ついに首まで姿を見せる。それはすっかり濡れぼそってしまった正雄で間違いなかった。
正雄は大きく深呼吸をすると何かを持ち上げる仕草をした。ザバッ!と水をかき分ける音が聞こえてき、水面から意識を失った男の子の顔が浮かんでくる。
正雄は右手で流されないように岩かなにかを掴み、左手で少年の体を抱きかかえている状態だ。
「まずい、いくらなんでも持ちこたえられない」
鼻先だけだったのが、両頬が見え、額が見えて、ついに首まで姿を見せる。それはすっかり濡れぼそってしまった正雄で間違いなかった。
正雄は大きく深呼吸をすると何かを持ち上げる仕草をした。ザバッ!と水をかき分ける音が聞こえてき、水面から意識を失った男の子の顔が浮かんでくる。
正雄は右手で流されないように岩かなにかを掴み、左手で少年の体を抱きかかえている状態だ。
「まずい、いくらなんでも持ちこたえられない」