僕の父親はコックリさん
早急に助けなければいけないと頭では理解していても、道具もなにも持っていない。妖の気持ちは焦るばかりで、河川敷に生えている蔦小物へ手を伸ばした。少し弱いかもしれないけれど、ロープの代わりになるかもしれない。
そう願って2メートルほどの長さのところで力任せに引きちぎる。
「正雄、聞こえるか!?」
声を張り上げると正雄がこちらへ視線を向ける。苦しそうな表情をしているけれど、正雄の意識はしっかりしているようだ。
この距離で、しかも濁流の中で妖の声を聞き取った正雄の聴覚は人間離れしている。
「これを掴め!」
そう願って2メートルほどの長さのところで力任せに引きちぎる。
「正雄、聞こえるか!?」
声を張り上げると正雄がこちらへ視線を向ける。苦しそうな表情をしているけれど、正雄の意識はしっかりしているようだ。
この距離で、しかも濁流の中で妖の声を聞き取った正雄の聴覚は人間離れしている。
「これを掴め!」