僕の父親はコックリさん
 正雄は一足先に湯船につかり、頭にタオルをのせて目を細めている。その姿がなんとも心地よさように見えて妖と洸平のふたりは泡を洗い流すとすぐに湯船へと向かったのだった。
 湯加減はちょうどよかった。熱すぎずぬるすぎない。肩までゆったりと浸かると昼間の疲れが癒やされていく。
「本当に今日は色々あったよなぁ」
 三人そろって横並びに座り、頭にタオルを置いた状態で洸平が言う。その声は湯船の中に反射した。
「さすがに疲れた。今日はよく眠れそうだよ」
 真ん中に座る正雄が目を閉じたままで答える。今にも眠ってしまいそうな雰囲気だ。
「明日も大学だもんな。しっかり寝るといい」
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