僕の父親はコックリさん
 悲鳴をあげて居間から空になったコーラの瓶を握りしめて戻ってきたのは洸平だった。ただ事ではないと察知した洸平が、いつの間にか武器を用意してきたのだ。
「や、やめろよ!」
 今にも襲いかかろうとしている正雄へ向けてコーラの瓶を振り上げる。けれど相手は正雄だ。簡単にそれを振り下ろすことはできなくて躊躇した。一瞬の躊躇の瞬間、正雄が妖に牙を突き立てようとする。妖は力づくで正雄の体を引き離してひとまず隣の部屋へと逃げ込んだ。
 正雄は四つん這いになり撥ねるようにすぐに追いかけてくる。
 妖は自分が買い物をしてきた袋に手を突っ込むと、ビンを取り出した。それは見慣れないパッケージをしている。
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